俺だけレベルアップな件 145話 翻訳
騎士団のメンバーはひどく驚いた。
ベルが強敵のモンスターを一撃で倒したからだ。
そのモンスターはかつて1つのギルドを壊滅させ、国内で非常に厄介とされたモンスターだった。
騎士団ギルドは水篠旬の召喚の能力と召喚されたモンスターの力にショックを受けた。
彼らは実感したのだ、水篠旬の強大な力と彼自身はゲートに入ることも無くクリアできることの意味を。
ハンター協会会長は何が何でも水篠旬を逃す気はない。
10人いたSランクハンターは今や7人。
2人が亡くなり、1人はアメリカへ渡った。
これ以上Sランクハンターを失うわけにはいかない、ましてや最高レベルの水篠旬を。
緊張の面持ちで返答を待つハンター協会会長に、水篠旬は将来1人だけでゲートに入ることを許可してくれるかと聞いた。
それはあまりにも予想外の言葉だった。
そして彼は気付いて震えた、水篠旬が最小の人数でギルドを設立した意味を。
ソロプレイギルド=たった1人の軍隊
ハンター協会会長は任せろと答え水篠旬と別れた。
諸星建設会長はデスクで眠りから覚めた。
どれくらい眠っていたか秘書に尋ねると約1日と返答。
会長は近頃、前兆無く深い眠りに落ち、目覚めるまでが長くなったことに絶望する。
刻一刻と病状が悪化しているのだ。
加えて秘書は学校にゲートが現れ甚大な被害が出たことを報告する。
会長は心を痛め、寄付をするように命じる。
秘書は別のことを指摘する。
新聞の写真の慌てて病院に駆け込んでいる水篠聡子を。
彼女も会長と同じ病気で意識がずっと無かったはず。
会長は震えながら新聞を見つめた。
すると扉が開かれ会長の娘がやってきた。
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