俺だけレベルアップな件 142話 翻訳

ゲートからオークのボス、グロクタルが出現する。


グロクタルは激しい戦闘音が聞こえる天井を見上げた。


オーク達は焦り、急いで事情を説明する。


3体のハイオークが人間を守っていて、まだ排除が完了していないのだと。


たった3体のオークにしてやられるなど情けないとグロクタルは怒りをあらわにする。


後ろから追加で5体のオークの戦士が出現し、グロクタルは人間を殺しに行く。


騎士団ギルドの面々は混乱していた。


こんなに強いモンスターを使役する水篠旬とは一体何者なのかとギルドマスターは考える。


それより今はレイドをどうするかだと頭を切り替える。


諦めるなら外にいる記者にどう説明すればよいのか。


水篠旬がいなくなったから中止しました、召喚されたベルにギルドメンバーが怖がったから中止しました、どう説明しても恥だ。


進むしかない、ギルドマスターは決意する。


恐怖を押し殺して、ギルドマスターはベルに声をかけるもベルは動かない。


言葉が認識できていないのかと思い、指差しで進軍を指示する。


その瞬間、ベルが消えて元の位置に戻ってきた。


手に持っていた物体をギルドマスターの目の前に突き出す。


ギルドマスターはまじまじとその物体を見た瞬間、驚きと恐怖で叫び声をあげながらしりもちをついた。


物体はアンデッドでも強いとされるデスナイトの頭部だったのだ。


ベルとアリ達は騎士団ギルドの面々を横目にダンジョンの奥へと進んでいく。


ギルドマスターはなんとか心を落ち着かせ、メンバーに進軍を告げる。


メンバーは反対したものの、件の物体がモンスターの頭部であったこと、ギルドマスターに後をついていって高値のクリスタルを拾うだけだと説明され急いでついていくのであった。


水篠旬はカイゼルの背に乗り、すごいスピードで飛行していた。


彼は不安でいっぱいだった。


なぜならさっきから彼のMPが徐々に減っていたからだ。


影の兵士を倒す実力のモンスターが水篠葵を狙っている。


グロクタルはシミターを抜き、3体のハイオークに振りかぶる。


ハイオークは太刀打ちできず、ばらばらにされてしまった。


しかし、次の瞬間ハイオークが黒い煙となり元に戻った。


それを見てグロクタルはシャーマンの類かと考え、水篠葵がシャーマンだと考えた。


5体のオークの戦士がハイオークを抑えている間にグロクタルは水篠葵を捕らえた。


首を絞められ、宙に浮く水篠葵。


絶体絶命の瞬間、外から竜の咆哮が聞こえた。

ЯeI's way

ЯeI :戸籍変更済の埋没FTM。20代。大学時代にタイで上下手術。    サッカーで県代表や全国大会入賞を経験。    漫画とコーヒーが大好きな陸マイラー。 紹介:トランス治療、日常、趣味など、のんびり自由に発信していきます。    興味のある記事だけでもいいので、ぜひ覘いていってください。

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