SRSに関する医療費控除①
・そもそも医療費控除とは?
特定の支払った医療費と所得金額に応じて税金が控除される制度のこと。
・じゃあ性転換手術は医療費控除の対象なの?
保険適用手術だろうが保険適用外手術だろうが対象です。
・タイでの性転換手術も対象なの?
対象です。
・性同一性障害者ならだれでも対象なの?
厳密に言うと誰でも対象になるわけではありません。
・じゃあどんな条件があるの?
パターン1
完全に性同一性障害に関するガイドラインに沿った治療を行った後、手術を受けた人。
パターン2
性同一性障害に関するガイドラインに一部沿わない部分があるものの、医師2名の診断書を取得し、本人のみの判断で手術を受けていない。また、手術後も医師による必要な治療を受けている人。
・この条件の訳は?
過去の名古屋国税不服審判所の採決があるからです。
ただし、当該審判は国外手術の場合についてであった。
・どういう判断だったの?
性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律によると、性別の変更にためには、生殖腺がないこと、または生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること、身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似する外観を備えていることが1つの条件になっている。
そのためには性別適合手術は必要なものである。
しかしながら、様々な状況、条件から国内で当該手術を受けることが困難だと認められる。
したがって、上記記載の2つのうちどちらかに該当する方法を取り、国外で性転換手術を受けた場合はその費用を医療費控除の対象に含める。
・費用に含まれるのは?
性転換手術に関しては、病院で支払った手術費用、通院するために利用した公共交通機関の費用、手術前後で必要だった治療費用などです。
・まとめられるの?
1年間の医療費が対象です。つまり、毎年1月1日~12月31日の間の分です。
通院機関が年を跨いだ状態なら、申請は別々となります。
年内の医療費であれば、性転換手術に関係する費用以外の医療費をまとめられます。
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